イベント/セミナー

2019.01.08

1/21 セミナー「イギリスの難民保護のあり方に学ぶ」(登壇者変更)

母国での迫害を逃れた人々の多くは、難民として法的に認めらるまでの間、非常に不安定な立場に置かれます。煩雑な行政手続きを進めたり、弁護士を探したりしながら、住む場所や知り合いを見つけ、日常生活を立て直さなければなりません。国によっては働くことが認められず、極度の貧困に陥り、言葉や文化、慣習も異なる見知らぬ土地で、路上生活を余儀なくされる人々もいます。最低限の衣食住さえもままならないことは、健康状態への影響も懸念されるほか、その日の暮らしも数年後の生活も先が見えず、精神的にも人々を追い込みます。難民申請中の人々の生活保障の問題であるだけでなく、こうした不安定な生活は、その後の定住にも深刻な影響を与えかねません。
そのため、難民認定制度を持つ国の多くは、難民申請中の人々へのサポートシステムを設置しています。英国もその1つです。2017年、新たに48,409人の難民申請があった英国では、1年間で12,496人が難民として認められました。英国で庇護を求めた人々は、Asylum Supportと呼ばれる、公的な生活支援システムへの申請が可能です。Asylum Supportでは、生活費の支援のほか、住居の提供も行われています。2017年末、およそ4万人がAsylum Supportの支援を受けています。日本でも、生活困窮者と認められる難民認定申請者に対して、外務省による公的なサポートとして、保護費(生活費・住居費・医療費)の支給や、緊急宿泊施設の提供が行われ、例年およそ300〜400人がサポートを受けています。本セミナーでは、英国の難民認定手続きや、その間の生活保障について、どのような取り組みがなされているのか学びながら、日本の状況も取り上げ、今後の課題を考えます。

日時

2019年1月21日(月) 18:30〜20:30(18:00開場)

場所

日本福音ルーテル社団(東京都渋谷区恵比寿1-20-26)
JR山手線恵比寿駅東口より徒歩3分 東京メトロ日比谷線恵比寿駅より徒歩5分
アクセスマップはこちら

ゲスト

アンディー・ヘウェット氏(英国難民評議会 アドボカシー責任者)
羽田野 真帆 氏(特定非営利活動法人名古屋難民支援室 コーディネーター)
*モーリス・ウレン氏(英国難民評議会 チーフ・エグゼクティブ)の招聘を予定しておりましたが、止むを得ない事情により来日が難しくなり、アンディー・ヘウェット氏をお招きする運びとなりました。すでにお申し込みをいただいている皆様へは、別途メールでもご連絡差し上げます。お申し込みのキャンセルについては、お名前を添えて、FRJ事務局(info@frj.or.jp)までメールでご連絡ください。

言語

日英同時通訳

入場料

無料

定員

100名

お申し込み

事前申込でのご参加のみ受け付けております。
オンライン申し込みフォームからの事前お申し込みは締め切らせていただきました。
これ以降の申し込みは、直接FRJ事務局までお問い合わせください。

主催

NPO法人なんみんフォーラム(FRJ)

海外ゲストについて

 

◾️ アンディー・ヘウェット氏 略歴
イギリスの難民支援の分野で16年間の経歴を有し、2018年より英国難民評議会(Refugee Council)でアドボカシー部門のトップを務めている。英国赤十字の現場スタッフとしてキャリアをスタートさせ、難民支援計画の策定にも従事。European Council for Refugees & Exiles (ECRE) やUNHCRの会合にも、英国赤十字代表として参加した。13年間の英国赤十字での勤務を経て、Asylum Support Appeals Project (ASAP) に参加。暫定ディレクターとして、Asylum Supportの不許可や停止に対するプロボノによる法的支援の提供に取り組んだ。2018年より難民分野のコンサルタントとして独立。今までの経験・技術・知識をより広い分野に生かす活動をしている。8月より現職。

◾️ 難民評議会(Refugee Council)
ロンドンに本部を置く英国最大の難民支援NGO。前身は、1951年の難民条約制定を機に設立されたBritish Council for Aid to Refugees (BCAR) と the Standing Conference on Refugees (SCOR)。連合王国内で複数のRefugee Councilが設立されたことから、両団体は1981年に統合され、Refugee Councilに名称を変更した。英国国内の難民や庇護希望者への支援を行うとともに、その他の市民団体のサポートを行い、またネットワークを活かした政策提言活動やキャンペーンなどを実施している。難民及び亡命者に関する欧州評議会(European Council on Refugees and Exiles – ECRE)のメンバーでもある。

問い合わせ

NPO法人なんみんフォーラム(FRJ)事務局
info@frj.or.jp  / 03-6383-0688(平日10:00-18:00)

助成

独立行政法人福祉医療機構(WAM)社会福祉振興助成
(本セミナーは、難民支援者全国会議の第1日目の公開セッションとして開催しています)

FROM | なんみんフォーラム(FRJ)

FRJの活動

2023.07.25

事務所移転・電話番号変更のお知らせ

NPO法人なんみんフォーラムは、下記の通り、事務所を移転しました。また、電話番号も変更しております。 ■ 主たる住所(郵送…

READ MORE

FROM | なんみんフォーラム(FRJ)

加盟団体の活動

2024.11.17

「渡邉利三国際奨学金」2025年度奨学生募集開始

パスウェイズ・ジャパンは、渡邉利三国際奨学金の2025年度奨学生の募集を開始しました。 ▼渡邉利三国際奨学金2025年度…

READ MORE

FROM | パスウェイズ・ジャパン(PJ)

イベント/セミナー

2024.11.17

11/30(土)全難連報告会&年次総会2024

改定入管法の「補完的保護対象者認定制度」等に係る部分が2023年12月に施行され、送還停止効の例外規定や監理措置制度、入管収容…

READ MORE

FROM | 全国難民弁護団連絡会議(JLNR)

イベント/セミナー

2024.11.17

11/28(木)「グローバル インパクト ソーシング コンソーシアム(GISC)」発足シンポジウム〜インパクト ソーシングを活用したDX人材活躍の最前線

本シンポジウムは、「グローバル インパクト ソーシング コンソーシアム(GISC)」の発足に際し開催される、公開イベントです。G…

READ MORE

FROM | Welcome Japan(WJ)

加盟団体の活動

2024.07.30

パスウェイズ・ジャパン シリア、アフガニスタン、ウクライナ学生受け入れのための日本語学校パスウェイズ 2025年度募集概要

Post title: "Pathways Japan Japanese Language School Pathways Program FY2025 application outline is published." English …

READ MORE

FROM | パスウェイズ・ジャパン(PJ)

加盟団体の活動

2024.07.18

パスウェイズ・ジャパン 就活メンターシップ・プログラム参加者募集中

パスウェイズ・ジャパンが難民の背景を持つ人(シリア、アフガニスタン、ウクライナ、ミャンマー出身者対象)に向けて実施する就…

READ MORE

FROM | パスウェイズ・ジャパン(PJ)

加盟団体の活動

2024.07.18

世界難民の日のイベントレポート(2024年)

6月20日は、2000年12月4日に国連総会で定められた「世界難民の日」です。この日に向け、難民となった人々やその取り巻く状況につ…

READ MORE

FROM |

イベント/セミナー

2024.07.16

7/16(火)開催:世界難民の日アイデアソン2024 報告ウェビナー

WELgeeが「世界難民の日(6月20日)」によせて開催した「世界難民の日アイデアソン2024『本気で考える『ビジネスと人権』 〜 難…

READ MORE

FROM | WELgee

加盟団体の活動

2024.07.12

2024年 第1回「Cultural Diversity Index」の認証エントリー開始のご案内

認定NPO法人Living in Peaceが認証委員会を務める、2024年 第1回「Cultural Diversity Index(カルチュアル・ダイバーシティ・イ…

READ MORE

FROM | Living in Peace

イベント/セミナー

2024.07.09

「国際祭フェスティバル2024 in 米沢」開催のご案内

2024年7月22日(月)から29日(月)に山形県米沢市で「国際祭フェスティバル in 米沢」が開催されます。日本国内に住むミャンマ…

READ MORE

FROM | Welcome Japan(WJ)

加盟団体の活動

2024.07.09

UNHCR難民高等教育プログラム:2025年度募集開始

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の高等教育プログラムの2025年度の募集が開始されました。 ーUNHCR難民高等教育プログラム…

READ MORE

FROM | 国連UNHCR協会