世界には、どの国からも国民として認められない「無国籍者」といわれる人がいます。その数は少なくとも世界中で1000万人とも。母国での迫害を逃れてきた難民やその子どもたちも、無国籍となるリスクがあると言われています。暮らす国や地域にもよりますが、無国籍者は、学校に通ったり、医療を受けたり、国境を越えて移動をしたり、出生や婚姻の登録といった法的手続きを行う際などに、その権利が与えられなかったり、当事者だけでは解決しがたい困難に直面しています。

実は、無国籍者は日本にも一定数暮らしています。2017年末、そうした日本の状況を研究者や実務家のチームが調査し、類型化した報告書が発表されました。どのような人がどのような困難を抱えていて、なぜそうしたことが起きるのか、また、無国籍の予防・保護・削減の観点から、どのような解決策がありうるのか等がまとめられています。

無国籍研究会による調査報告書はオンラインでご覧いただけます。

　 日本語版/Japanese
「日本における無国籍者－類型論的調査－」

　 英語版/English
” Typology of Stateless Persons in Japan”

＊本研究は、国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所の委 託及び日弁連法務研究財団の助成を受けて実施されたもの です。